「コンフォートビズ」県が実施へ 通年軽装、仕事はかどる

本年度から通年での軽装勤務を認めている鶴岡市=同市役所

 県は職員が年間を通じてネクタイや上着を着用せず業務に当たる「やまがたコンフォートビズ(通年軽装化)」を実施する。現在は「クールビズ」期間中で、13日の終了後から開始する。快適で働きやすい服装で勤務し、業務の能率アップを狙った取り組みだ。

 県では「エコオフィス運動」の一貫として5月から10月に「クールビズ」、12月から翌年3月に「ウォームビズ」を実施している。室温を夏場は28度、冬場は19度を目安とし服装を調節することで、燃料の使用量削減、地球温暖化防止への貢献を目指している。

 一方、コンフォートビズは業務能率の向上が狙い。クールビズ、ウォームビズの期間に限らず、ノーネクタイ、ノージャケット、カーディガン、タートルネックなど各自の判断での軽装を認め、就業環境の改善や業務能率の向上を図る。ただTPOに合わせ、来庁者らに不快感を与えないような服装としている。対外的な業務や式典などに出席する場合は「適切な服装となるように十分に配慮する」としている。

 新型コロナウイルス禍での働き方の多様化を受け、環境省は2021年度から通年軽装化を始め、全国の自治体や民間にも広がっている。県内では寒河江市が22年度から、鶴岡市が本年度から導入。南陽市は本年度からクールビズとウォームビズを通年実施している。

 鶴岡市では試行期間を経て軽装勤務を導入。ノーネクタイやジャケット、ポロシャツなどを各自の判断で着用している。室温設定に大幅な変更はないが、職員からは「動きやすい」と好評だという。山形、荘内、きらやかの県内地銀3行など民間企業でも、業務中の服装を自由化するなど、同様の取り組みが進んでいる。

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