東大前刺傷、起訴内容認める 19歳男、東京地裁で初公判

東京地裁

 東京都文京区の東大前で昨年1月、大学入学共通テストの受験生ら3人が刺された事件で、殺人未遂や威力業務妨害などの罪に問われた男(19)は12日、東京地裁(中尾佳久裁判長)の裁判員裁判初公判で起訴内容を認めた。事件当時、名古屋市の高校2年で17歳だった。男は「被害者の方の心と体に傷を負わせたことを申し訳なく思っています」と謝罪した。

 検察側は冒頭陳述で、東大理科3類への進学を希望したが成績が落ちて自暴自棄になり、東大キャンパス付近で無差別に人を殺害するなどして罪悪感を背負った上で、安田講堂前で割腹自殺しようと考えたと指摘。犯行は計画的で悪質だと述べた。

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