一般投資家向けに社債を発行していたトラステール(株)[東京]が破産

トラステール(株)(千代田区)は10月3日、東京地裁から破産開始決定を受けた。
破産管財人には前田修志弁護士(永沢総合法律事務所、中央区日本橋3-3-4、破産管財人室(コールセンター):050-5050-0395)が選任された。
負債総額は約80億円。

「金融機関などに対して事業者が負う債務の保証」を事業目的としていた。投資勧誘を手掛ける別会社と一体となって、一般投資家向けに元本保証で年利20%、5年後に元本全額が戻るとする「トラステール社債」を発行し、多額の資金を集めていた。
しかし、2023年2月、別会社が手掛けていた歯科矯正モニター勧誘で投資家に支払うべき利払いが一切行われなくなり、このトラブルに関する報道により社債の勧誘・販売ができなくなったため、資金繰りがひっ迫。同年6月2日、加藤博太郎弁護士(加藤・浅川法律事務所、港区虎ノ門5-11-1、電話03-6803-4311)ほか1名を申請代理人として、債権者より破産を申し立てられていた。

※トラステール(株)(TSR企業コード:012942588、法人番号:7010001163879、千代田区神田多町2-2-22、設立2014(平成26)年10月)

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