トラ優勝時に川に投げ込まれたカーネル像、等身大パネルで復活! ケンタッキー阪神甲子園店

「おかえり!カーネル」の等身大パネルのイメージ(日本KFCホールディングス提供)

 「幸運の象徴」が帰ってくる-。日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)は16日午後2時から、西宮市の阪神甲子園店で、プロ野球の阪神タイガースファンに川へ投げ込まれ、後に見つかったカーネル像の等身大パネル「おかえり!カーネル」(高さ約180センチ)を設置する。阪神が18日から甲子園球場(同市)で迎えるクライマックスシリーズ(CS)に合わせ、機運を高めようと企画した。

 阪神がリーグ優勝を決めた1985年10月、KFC道頓堀店(大阪市)のカーネル像が「バース選手に似ている」との理由で、ファンに胴上げされて道頓堀川に投げ込まれた。阪神は同年に初の日本一となったが、その後長く低迷。カーネルの「呪い」「たたり」とも言われた。

 2009年、水辺工事の作業中、そのカーネル像の上半身と下半身、右手を川底から発見。同年9月、甲子園球場で補修された姿で一般公開され、その後、阪神甲子園店に展示された。17年からは関西オフィス(大阪市)に移り、一般には非公開に。本体は老朽化が進んで移動が難しく、初めて等身大パネルを展示する。

 公開期間は未定だが、阪神が日本シリーズに進出した場合は展示を続けるという。日本KFC社は「従業員一同、選手の活躍を応援し、ご来店をお待ちしています」とPRしている。 (井川朋宏)

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