猫の瞳孔がおかしくなる病気4選 目だけでなく神経に異常がある場合も

1.緑内障

緑内障になると、痛みを伴ったり、視力を失う恐れもあります。猫の緑内障の場合、左右の瞳孔の大きさが異なることが多いです。瞳の色が濁って黄色や緑に見えます。眼圧が上がることで眼球が飛び出してしまうことも。

眼球内の圧力が高まり、強い痛みを伴うこともあります。

猫の緑内障の原因は先天性や原発的に起こることもありますが、多くはぶどう膜炎や眼内の腫瘍など他の目の病気により併発することが多いです。

2.白内障

瞳にはカメラのレンズのような働きを担っている水晶体がありますが、これが白く濁ってしまう病気が白内障です。外から見ても、瞳が白く濁っているのがわかります。

考えられる原因は加齢性変化によるものや病的なものなど様々です。

視覚障害が現れるため、段差でつまずいたり、暗闇を歩けなくなるなど生活に支障をきたします。

3.網膜変性症

猫の網膜変性症は、明るい場所でも瞳孔が開いたままになってしまう病気です。原因は先天性のこともありますが、猫にとって重要な栄養素であるタウリンの不足によっても起こることがあります。

遺伝の場合は、進行性網膜萎縮症と呼ばれます。発症が若齢の場合、少しずつ視力が衰え、若齢でも失明してしまいます。進行性網膜萎縮症の場合は、残念ながら有効な治療法がないのが現実です。

愛猫が高い場所から降りられない、暗い場所で動けない、壁などにぶつかるなど行動の変化が見られたら、視力が落ちているのかもしれません。気になることがあれば、早めに動物病院で診てもらうことが大切です。

4.ホルネル症候群

左右で瞳孔の大きさが異なったり、瞳に白い膜のようなもの見える場合はホルネル症候群の可能性があります。これは、目の病気ではなく神経の障害です。交感神経の障害により目に症状が現れます。

ホルネル症候群の原因は外傷や腫瘍など様々です。原因がわからない突発性のこともあります。

ホルネル症候群の原因で多いのが炎症によるものです。中でも中耳炎や内耳炎など内耳の交感神経の炎症によるものが多くなっています。

まとめ

暗い場所にいる時や、興奮している時は猫の瞳孔は開いた状態になっています。しかし、これがずっと開いたままの場合、目の病気が考えられるので注意が必要です。

目のトラブルでは、他に左右で瞳孔の大きさが違う、白目が充血しているなどの症状が見られることもあります。

放っておくと視力を失ってしまう病気もあるため、愛猫の目がおかしいと感じたら早めに動物病院で診てもらって下さいね。

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