朝晩の冷え込みが増す奥日光で紅葉が駆け足で進んでいる。栃木県日光市中宮祠の竜頭の滝周辺では12日、ナラやシナノキ、モミジなどが色づき、竜頭の橋から望む湯川両岸を彩っている。
同滝に隣接する茶屋を営む室根靖史(むろねやすし)さん(44)によると、今年は例年より1週間ほど遅い今月3日ごろに色づき始めた。12日現在は7割ほどの色づきで、21日ごろをピークに月末まで楽しめるという。
この日の奥日光の最低気温は5度。湯川にはうっすらと川霧が立ち、訪れた人は朝日を受けて鮮やかさを増す紅葉に見入った。千葉県旭市後草、会社員浪川隆(なみかわたかし)さん(69)は「紅葉の時季と来訪のタイミングが合いうれしい。やっと秋を感じられた」と満足そうだった。