原発から30キロ圏外へ避難も… 伊方原発の“重大事故”想定した訓練

愛媛県にある伊方原発の重大事故を想定した訓練が行われ、大分県や山口県と連携し住民を避難誘導する手順などを確認しました。

訓練は、伊方町で震度6弱の揺れを観測する地震が発生し、伊方原発3号機の外部電源が失われるなどしたという想定で行われました。

(大分県・佐藤樹一郎知事)
「愛媛県からの避難者受け入れに備え、県内市町村や関係機関と調整を始めている」

(愛媛県・中村時広知事)
「愛媛県です、どうもありがとうございます、よろしくお願いします」

県庁には災害対策本部が設置され、県内の市と町のほか、大分県や山口県とテレビ会議で結んで船などを使って住民を避難させる手順などを確認していました。

一方、原発からおよそ4キロ離れた場所にある伊方小学校では…

(校内放送)
「訓練、訓練。きょう、災害対策本部より屋内退避の指示がでました。児童のみなさんは、直ちに体育館に集まりなさい」

全校児童およそ130人が参加して屋内退避の訓練が行われ、児童たちは口をマスクやハンカチで覆い体育館に集まりました。

(6年生の男子)
「とても緊張感があって、自分の身を守ろうとしました」

(6年生の女子)
「(原子力災害時は)きょうをいかして、屋外にいる時はすばやく屋内に入ることができそうです」

原発事故でさらに避難が必要になった場合、伊方小学校の児童たちは原発から30キロ圏外の松前町へ避難することになっています。

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