千両ナス 産地PRへ進発式 JA岡山、出荷期迎え選果場で

大阪に向かうトラックの前でテープカットする関係者

 岡山県産野菜を代表する千両ナスが出荷期を迎え、JA岡山(岡山市北区大供表町)などは12日、同市南区北七区の備南施設茄子(なす)選果場で「出荷進発式」を行い、産地をPRした。

 県内外の市場や岡山、玉野市の関係者ら約50人が出席。JA岡山経営管理委員会の宮武博会長が「一層のブランド力アップに向け、品質向上と販売力強化に努めたい」とあいさつした。出席者は大阪に向かうトラックをテープカットと拍手で送り出し、ナスを使ったチヂミと漬物を試食した。

 千両ナスは薄い皮と柔らかい果肉が特徴。県産は形やつやの評価も高く、首都圏や関西で多く消費される。JA岡山によると、ハウス物は岡山市南区灘崎地区や玉野市の生産者でつくる備南施設茄子部会(61人)が県産の9割を占める。

 部会によると、今季は夏の高温の影響で苗の植え付けがやや遅れたものの、その後は天候に恵まれ形、つやともに良好という。出荷は来年6月まで続き、出荷量は前年並みの約1200トンを見込む。式は、新型コロナウイルス禍が落ち着き3年ぶりに開いた。

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