【リニア】JR東海が流域市町への個別説明を始める “田代ダム案”運用方法など

リニア新幹線の工事をめぐる大井川の水問題で、JR東海は「田代ダム案」の運用方法などについて、流域市町に個別に説明を始めたことがわかりました。

リニア新幹線の工事で大井川の水量減少が懸念されている問題で、JR東海が解決策として提示しているのが、大井川上流にある「田代ダム」の取水を抑制して大井川の水量を確保する案です。現在は、ダムを管理する東京電力とJR東海の間で「田代ダム案」実現に向けた協議が続いています。

9月、JR東海の丹羽社長は「田代ダム案」の実現に前向きな、大井川流域10市町との意見交換会を開き、その中で東京電力と協議内容について、「近いうちに説明する機会を設ける」としていました。こうした中、JR東海は流域市町に対し、個別に「田代ダム案」の具体的な運用方法などについて、説明を始めたことがわかりました。

10月11日、説明を受けた焼津市の担当者によりますと、取水抑制量などについて説明があったといいますが、開始時期などへの言及はなかったということです。JR東海は、流域市町への説明を終えた後、県の意見も踏まえた上で、東京電力と合意に向けた最終調整に入るとみられています。

© 株式会社静岡第一テレビ