くるり、初期メンバー3人が京都で舞台挨拶「同じ感動を共有」

10月13日より公開される、京都出身のバンド・くるりの初ドキュメンタリー映画『くるりのえいが』。その先行上映会が12日に「MOVIX京都」(京都市中京区)にて実施され、舞台挨拶にオリジナルメンバーの3人が登壇した。

左から、佐藤征史、森信行、岸田繁(10月12日・京都市内)

1996年に立命館大学の音楽サークルに所属していた岸田繁(Vo&G)、佐藤征史(B)、森信行(Dr)の3人で結成されたくるり。10月4日にリリースされたニューアルバム『感覚は道標』では、2002年に脱退した森も加わり、伊豆スタジオにてレコーディングがおこなわれた。

アルバムのレコーディング風景や制作過程を追った同作の上映会では、150席が満席に。「僕がいたころの『くるり』を知ってはる方はいますかね・・・?」という森の呼びかけにも大勢の手が上がり、会場は温かな空気に包まれていた。

レコーディングへの参加は久しぶりだったという森について、「やっぱり瞬発力のすごい人やなって思いました。当時は話せなかったような話を聞けて、『ああそうなんや』と単純に思ったり」と振りかえったのは佐藤。岸田は、「バンドのドキュメンタリーって、食べ物があんまりおいしく映ってないときが多いんですよ。険悪なときとか。(同作は)おいしそうやったでしょう? おいしかったんです(笑)」と独特なコメントで会場の笑いを誘った。

さらに、今回のレコーディングが合宿形式だったことについて、岸田は「おんなじごはん食べて、おんなじとこで寝て、レコーディングする。あんまり日常的じゃないんで、そういう感覚も音に反映されたんやなって思いました」と振りかえり、森も「合宿中に感じた同じ感動を共有できることが、チームワークにもつながる気がしました」と感慨深げだった。

♦︎

映画『くるりのえいが』は、10月13日より「MOVIX京都」「なんばパークスシネマ」「MOVIX堺」「キノシネマ神戸国際」「MOVIXあまがさき」ほか、全国の劇場にて3週間限定で公開。各種配信サイトにて、デジタル配信もおこなわれる。

取材・文・写真/つちだ四郎

映画『くるりのえいが』

2023年10月13日公開(3週間限定)&デジタル配信
監督:佐渡岳利
出演:くるり(岸田繁、佐藤征史、森信行)
配給:KADOKAWA

© 株式会社京阪神エルマガジン社