【相模原・男児いじめ重大事態】市教育長、第三者委へ準備 学校・教委の対応に「反省」

臨時校長会でいじめ重大事態について説明する渡邉教育長=相模原市中央区

 相模原市立小学校の低学年の男児が昨年、いじめを受けて転校を余儀なくさせられ「重大事態」と認定された問題を巡り、渡邉志寿代教育長は12日、初動対応含めて学校と市教育委員会の対応に課題があったとして「第三者委員会を設置する方向で準備を進めている」と明らかにした。

 市教委は同日、市立小中学校の校長を集めた臨時校長会を開き、市立小でいじめ重大事態が発生したことを説明。渡邉教育長は「対応の遅れが被害児童、保護者に長期間不安を与え、信頼を失うことにつながった。反省しなければならない」と述べ、調査委員会の設置に向けて準備を進めているとした。

 調査委員会は市教委の付属機関で、委員は医師や子どもの心理や発達に詳しい有識者らで構成される。

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