駐日英大使、青森県民おなじみ「イギリストースト」を食す 製造元を訪問、SNSで話題

イギリストーストを手にするジュリア・ロングボトム駐日英国大使(工藤パン提供)

 イギリス国旗がデザインされたパッケージでおなじみの「イギリストースト」。製造を手がける青森市の工藤パンに9月、駐日英国大使のジュリア・ロングボトムさんが訪問し、その様子が交流サイト(SNS)で話題を呼んでいる。

 イギリストーストは60年近く県民から愛されている同社の看板商品。イギリストーストへの英国国旗の使用について、工藤パンが英国大使館に問い合わせた経緯があることから、大使館側は商品の存在を把握していたという。

 英国関係者の同社訪問は今回が初めてで、青森県に来る予定があった大使館側からの発案。当日応対した同社総務部次長の青山忍さんによると、ロングボトムさんは「イギリスを広くアピールしてくれてありがとうございます」と話し、工場ではパンの製造ラインをじっくりと観察しながら、出来たての商品を「おいしい」と頬張ったという。

 ロングボトムさんは、訪問時の写真とともに「大使館とのコラボ商品はいかがでしょうか?」などとつづった文章をX(旧ツイッター)に投稿。すると「いいね」の数は約5千件に上り、その反響には「大使も喜んでいるそうです」(青山さん)。

 青山さんは「これだけ話題になったので、今度またイギリスの方が商品を食べたときに『おいしい』と言ってもらえるよう、品質を維持していきたい」と話した。大使館広報部は東奥日報のメール取材に「コラボ商品について具体的なプランはございません。さまざまな形で英国の魅力が紹介されていることを大変ありがたく感じています」などとコメントした。

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