「勝つことも内容も」日本での試合でも結果求める冨安健洋、シティ撃破の決勝点を生み出したプレーを語る「正しいスペースを埋めた」

シティ戦でゴールに絡み合流した冨安健洋(アーセナル)[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

日本代表のDF冨安健洋(アーセナル)が、メディア取材に応じシティ戦を振り返った。

12日、日本代表は翌13日に行われるMIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023のカナダ代表戦の会場であるデンカビッグスワンスタジアムで前日トレーニングを行った。

冒頭15分が公開された試合前日トレーニング。追加招集のMF奥抜侃志(ニュルンベルク)は体調不良のためにこの日も不在で療養しているとのこと。前日のトレーニングで別メニューだったDF伊藤洋輝(シュツットガルト)も別メニューで調整した。

また、GK前川黛也(ヴィッセル神戸)の離脱により緊急で招集されたGK小島亨介(アルビレックス新潟)もこの日から参加。カナダ戦に向けて準備した。

冨安はケガも癒えて9月に日本代表復帰。連続での招集となり、アーセナルではチャンピオンズリーグ(CL)でスタメン、プレミアリーグでは後半の途中出場を繰り返している。

自身の状態については「チャンピオンズリーグもあって、9月、10月で7試合やっていますが、全部出ているわけではないので大丈夫です」とコメント。コンディションは問題ないという。

11月には北中米ワールドカップのアジア2次予選が行われる中、この2試合が最後のテストマッチに。「僕は9月からの参加なので、前回から引き続きの積み上げと、日本での試合なのでより期待感を持ってもらえるような試合をしたいと思っています」とコメント。「勝つこともそうですし、内容も求めていきたいと思います」と、日本にいるファンを沸かせる試合にしたいとした。

冨安はW杯前には吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)、W杯後は板倉滉(ボルシアMG)、谷口彰悟(アル・ラーヤン)がとコンビを組んでいる。

「そんなに色々な人と組んでいるわけではないですが、喋りながらやっているので、色々な人とやることは他の選手もできることだと思っています」とコメント。誰と組んでも同じコンセプトでやれているとした。

その冨安だが、チームとしては合流直前でプレミアリーグの覇権争いのライバルであるマンチェスター・シティと対戦。チームは8年ぶりに勝利した。

「名波(浩)さんから勝って代表に合流しろと言われていたので、勝って合流できたことは良かったかなと思います」

「シティに勝ったということで8年ぶりらしく、チームにとっても大きなことだったと思います」

淡々と語った冨安だが、ジョゼップ・グアルディオラ監督相手にリーグ戦で勝ったことがないチームとしては大きな1勝。さらに、ガブリエウ・マルティネッリの決勝ゴールを演出した。

ファンも称賛し、ミケル・アルテタ監督の狙いが当たった形となったが「ゴールに関与することができたのは良かったです」と語る冨安。左サイドバックとして途中出場しながら、ボックス内でフィードを落としたプレーには「話すと長くなるので省略しますが、正しいスペースを埋めたのであそこにいたという感じです」と、チームの原則を守った結果だとした。

サイドバックのポジショニングなどは、日本代表も近しいパターンを試しているが「違いますね」と語る冨安。似て非なる戦いをしながらも、どちらでもクオリティを出せるパフォーマンスには期待が懸かる。

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