遠藤航が日本代表で感じる役割「変化をもたらすこと」、リバプールでもスタメンを狙う「代表明けにはしっかりと」

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

日本代表のMF遠藤航(リバプール)が、メディア取材に応じた。

12日、日本代表は翌13日に行われるMIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023のカナダ代表戦の会場であるデンカビッグスワンスタジアムで前日トレーニングを行った。

冒頭15分が公開された試合前日トレーニング。追加招集のMF奥抜侃志(ニュルンベルク)は体調不良のためにこの日も不在で療養しているとのこと。前日のトレーニングで別メニューだったDF伊藤洋輝(シュツットガルト)も別メニューで調整した。

また、GK前川黛也(ヴィッセル神戸)の離脱により緊急で招集されたGK小島亨介(アルビレックス新潟)もこの日から参加。カナダ戦に向けて準備した。

キャプテンとして見るチーム状況については「みんな良い準備ができているので、しっかり勝てるように戦っていきたいです」とコメント。勝利を誓った。

ただ、今回は堂安律(フライブルク)、鎌田大地(ラツィオ)が招集外となると、招集された前田大然(セルティック)、三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)、そして前川が離脱となった。

攻撃の核となっていた選手がいない中での戦いになるが「メンバーが欠けていることはチームとして痛いですが、それ以外の選手たちも良いメンバーが揃っているので、離脱した選手がいないことを感じさせないぐらい選手層が厚くなってきた感じもあります」とコメント。「他の選手にとってはチャンスですし、前の選手の良さを生かしてあげるというのは僕もそうですがやっていきたいです」と、チャンスと捉えてしっかりとやっていければ良いと語った。

森保一監督は[4-1-4-1]を基本としてこのカナダ戦を戦うと会見で語っていた中、アンカーに入ることが濃厚な遠藤。「大事なのはしっかりチームとして戦術的なところで攻撃も守備も確認したので、そこは自分がどう動かすかというよりは、チームのやり方を全体でやっていくこと」と、どのようなシステムでもしっかりと戦うことが大事だとコメント。「僕がやることはそれがハマらなかった時、特に守備でシステムを変えたりハメ方を変えたりというのが求められている役割だと思う」と、ピッチ上でゲームを感じてコントロールする役割が必要だとした。

遠藤の考えとしては「最初から指示を出すというよりは、チームとしての戦い方を出していく」と、まずは自分たちのやり方をし「攻撃に関してはそれぞれの選手の特徴を生かしてあげるような選択ができればと思います」と、攻撃面はしっかりと周りを生かしたいとした。

ヨーロッパリーグ(EL)とプレミアリーグを戦う遠藤だが「常に与えられた時間で自分の良さを100%出すために準備しているだけです」と語り、「ベンチでもスタートでも変わらないというか、メンバーも色々と替えてやっているので、ある程度自分が出る出ないもわかるというか、自分は週1回の試合なので」と、カップ戦をメインに出ている現状にコメント。「ただ、チームが変わってアピールしなければいけないので、そこで出場機会を伸ばしていければと思います」と、控えに甘んじているつもりもないことを語った。

良いパフォーマンスをしても簡単に出番が回ってこないリバプールでの現状。ただ、遠藤はあまり気にしていないという。

「監督の判断なので、自分はそこまでまだ他の出ている選手と比べて信頼を勝ち得ていないということなので、あまり気にしていません。代表明けからしっかりスタメンが取れるようにしていきたいです」と、気にしないとしながらも、諦める気もないという。

リバプールと言えば、ハードなプレスと切り替えの早さだが、日本代表に還元できることについては「リバプールのサッカーは切り替えの部分の早さが生命線のようなところがあるので、そこは代表に求めている部分かなと照らし合わせてやっています」と語り、「ただ、リバプールのやり方とこっちのやり方があるので、全部を落とし込もうとは思わないです」とコメント。クラブでやっていることを全てやるつもりもないが、生かせるところは還元していきたいとした。

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