世界レスリング連盟（UWW）は、先月の世界選手権（セルビア）の男子グレコローマン67kg級の試合中、2階席から水の入ったペットボトルを投げ入れたモハマダリ・アブドルハミド・ゲラエイ（イラン）に暫定の活動停止処分を下した。
▲正式処分ではないが、当面、活動停止となったモハマダリ・アブドルハミド・ゲラエイ（イラン）
イランの「テヘラン・タイムス」やオリンピック専門サイト「inside the games」が10月10日、このことを報じ、UWWは本ホームページの問い合わせに対し、懲戒処分の手続きに入っているのは事実との回答を寄せた。ゲラエイに弁明の機会を与えるともに、懲戒委員会の決定が出るまで、暫定的に活動停止を科したという。
男子グレコローマン77kg級の選手である同選手は、弟で67kg級のモハマド・レザ・アブドルハム・ゲラエイ（イラン）と曽我部京太郎選手（日体大）との試合中、2階席からペットボトルを投げ入れた。選手に当たることはなかったが、容器が砕けて水がマットに飛び散り、清掃のため試合が中断。試合進行を妨害した。日本陣営は遅延行為としてUWWに抗議文を出した。
イラン連盟はこれに反発し、控訴する予定だと報じられているが、UWWは進行中の事案であるため、「前記以上のコメントはしない」としている。
