氷見の工場跡にバー 空き空間再生へ実験 20、21日、国道415号沿い

2日限定でバーが開かれる自動車整備工場跡=氷見市幸町

 氷見市中心部の幸町にある自動車整備工場跡でバーなどを開くイベントが20、21日行われる。市民がやってみたいことを支援する市の景観まちづくり実証実験の一環。工場跡がある国道415号沿道は市芸術文化館の開館を契機に人の流れが生まれている。空き店舗や空き地が目立っているが、利活用を探るきっかけづくりを期待する。

 イベントは「旧山城工場跡地の夕べ」と題し「おとなのたまりbar(バー)」を午後3時から9時まで開設。アルコール飲料やソフトドリンクを提供し、人が集う場にする。20日午後7時~8時半には「異ノウ種交流会inR415」と題し、能力、技能、知恵を持つ人らが情報交換できる場を設ける。男子ハンドボールチーム・富山ドリームスの徳前紀和専務理事がゲスト講師として参加する。

 氷見高生が商店街を照らすために制作したオリジナルライトや、バスなどの待ち時間を楽しくすごすベンチもお披露目する。

 自動車整備工場跡はしばらく使われていなかったが、立地や広さに着目した有志が活用を働きかけた。所有者が「地域のにぎわいにつながるのなら」と協力に応じてくれたという。

  ●文化館青空広場で14、15日イベント

 国道415号沿道では、「景観まちづくりウイーク Himi Sweet Days(ヒミ・スイート・デイズ)」と題し、14、15日と20、21日に計9グループ・団体がイベントを開催する。芸術文化館の青空広場では14日に花植えワークショップ、15日は音楽フェスやカボチャのランタン作り、マルシェなどが行われる。

© 株式会社北國新聞社