気多大社、万葉の光 イベント試験点灯

プロジェクションマッピングに彩られた拝殿=12日午後6時40分、羽咋市の気多大社

 14日の国民文化祭(いしかわ百万石文化祭2023)開幕を前に、羽咋市の気多大社で12日夜、関連事業の一つであるイルミネーションイベントの試験点灯が行われた。「万葉集」をテーマに重要文化財の拝殿にプロジェクションマッピングが投影され、原生林の社叢(しゃそう)「入らずの森」も神々しく照らし出された。

 大小のキャンドルが並ぶ拝殿は、羽咋の海や秋をイメージした和の模様に彩られた。1983(昭和58)年に訪れた昭和天皇が、入らずの森の自然が守られるようにと詠んだ御製、万葉歌人で越中国司だった大伴家持の歌も映し出された。

 三井孝秀宮司は「万葉は永遠の意味。今に残る原生林の夜の表情を感じてほしい」と話した。イベントは14~29日の午後6~10時に行われる。入場無料。

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