『ザ少年倶楽部』収録中止…いっぽう「TOBE」所属タレントはドラマ、CM続々の対照ぶり

《NHKでは、「ザ少年倶楽部」について、番組の内容やタイトルの変更を含めて抜本的な見直しを検討していますが、10月16日までに十分な見直しに至らないと判断したため、公開収録の中止を決定いたしました》

10月12日、NHKが『ザ少年倶楽部』の公開収録の中止を発表した。11月10日・17日放送予定分の公開収録が、16日にNHKホールで行われる予定だった。

『ザ少年倶楽部』は、ジャニーズ事務所の若手タレントやデビュー前のJr.が出演する音楽番組。A.B.C-Zの河合郁人(35)が司会を務めている。抽選で当選したファンは収録に参加することができ、今回の収録もすでに当選発表がなされていたが、直前にして収録は中止となった。

収録中止を発表する3日前の9日、NHKは数々の性加害が報じられている故ジャニー喜多川氏(享年87)の同局内での性加害疑惑を報じている。

「02年、『ザ少年倶楽部』への出演を希望した男性がNHK放送センターでの稽古に参加したところ、局内のトイレでジャニー氏から性加害を受けたとNHKが報じました。5回ほど被害に遭ったそうですが、男性はジャニー氏を拒んで以降、レッスンに呼ばれなくなったといいます」(スポーツ紙記者)

NHKはこの男性の証言に対し《看過できない問題であり、今後、出演者の安全や人権を守る取り組みをさらに進めてまいります》とコメントしている。

「『ザ少年倶楽部』は若手タレントたちの登竜門的な番組です。罪のない彼らの成長の場が奪われるのは非常に残念なことですが、NHKとしては性被害の現場となった番組をそのまま放送し続けるわけにはいかないと判断したのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

9月7日のジャニーズ事務所の会見でジャニー氏の性加害を事務所が認めて以降、ジャニーズタレントの起用を見送る企業が相次いでいる。井ノ原快彦(47)がナレーションを務める『映画すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』を降板することも発表され、性加害問題の余波は広がり続けている。

そんなジャニーズ事務所と対照的なのが、昨年同事務所を退所した滝沢秀明氏(41)が設立した「株式会社TOBE」だ。

「元ジャニーズJr.の7人組で、TOBEに所属するグループであるIMP.は8月にデビューして以降3ヵ月連続で新曲を発表しています。『ABC-MART』のWEB CMにも出演するなど、順調に活動しています」(前出・スポーツ紙記者)

さらに、元V6の三宅健(44)もTOBE所属後初のテレビ出演が発表されている。10月14日に放送される日本テレビ系の新番組『メシドラ~兼近&真之介のグルメドライブ~』にゲスト出演する。

「元ジャニーズJr.でTOBE所属の大東立樹さん(18)も、10月クールのドラマ『秘密を持った少年たち』(日本テレビ系)への出演が決まっています。10月15日にはTOBEの公式YouTubeで緊急生配信が行われるといい、発足以来世間の注目を集め続けています」(前出・スポーツ紙記者)

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