京都高島屋の専門店ゾーンが誕生、「新たな挑戦」の51店舗

京都・河原町に誕生した新商業施設「京都高島屋S.C.(エスシーまたはショッピングセンター)」(京都市下京区)。10月17日の開業日に先駆けておこなわれた内覧会にて、新設の専門店ゾーン「T8(ティーエイト)」がお披露目された。

10月17日に開業する「京都高島屋S.C.」(京都市下京区)

■ 関西初出店や新業態の店舗も多数揃う

従来の「高島屋京都店」と隣接したエリアにあり、施設間の行き来も気軽にできる「T8」。施設名は、高島屋と開発会社「東神開発」のイニシャル「T」と8つのエリアを意味する「8」から名付けられた。

同店の代表取締役社長・村田善郎氏によると、これまで高島屋では扱っていなかった店舗を出店することで新しい客を呼び込む狙いがあるといい、フレッシュな店舗が多い点が特徴のひとつとなっている。

百貨店とT8を繋ぐギャザリングスペース「余白」。「(THIS IS )NATURE」もこのなかで展開

商業施設初出店となる自家焙煎珈琲店「カフェ・ヴェルディ」や、関西初出店のミュシャ財団公認ブランド「MUCHA(ミュシャ)」をはじめ、全体(51店舗)の約3分の2がエリア・施設での初出店や新業態の店舗で占められる。

■ 新たな挑戦としてアートやカルチャーに特化

また、漫画・アニメのグッズなどの売買をおこなう専門店「まんだらけ」やアート書籍や展示スペースに特化した「京都 蔦屋書店」など、これまでの高島屋のイメージとは異なる店舗の出店も、開業前よりSNSを中心に話題となっていた。

「カオスパーク」をテーマにした4階フロアに誕生した「まんだらけ京都店」

現代アートやサブカルチャーに特化したテナントを強化することも同店の新たな取り組みだといい、趣味を語り合ったりフォトスポットの撮影を楽しんだり、「買いもの」以外の楽しみを提供するという狙いがあるという。

村田社長は「約30年ぶりのビッグプロジェクトとなる。京都のシンボルになるような新たなショッピングセンターを作っていきたい。新しい高島屋の挑戦を肌で感じていただければ」と、強く意気込みを語った。

「京都高島屋S.C.」は10月17日にオープン。アクセスは、阪急電鉄「京都河原町駅」の中央改札口直結。

取材・文・写真/つちだ四郎

「京都高島屋 S.C.」

2023年10月17日(火)開業
住所:京都市下京区四条通河原町西入真町52
営業:10:00〜20:00(店舗により異なる)

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