「TikTokは偽情報対応を」 EU、ガザ攻撃巡り要求

スマートフォンの画面上に表示されたTikTok(ティックトック)アプリのロゴ=2月(AP=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)の閣僚に当たるブルトン欧州委員(域内市場担当)は12日、イスラム組織ハマスのイスラエルへの攻撃後、偽情報や暴力的な内容が発信されているとして、中国系動画投稿アプリTikTok(ティックトック)の周受資最高経営責任者(CEO)に書簡で対応を求めた。

 EUのデジタルサービス法(DSA)は、偽情報などの排除を巨大IT企業に義務付け、違反した場合は罰金を科すとしている。ブルトン氏は、若年層の利用者が多いとして「ティックトックには暴力的なコンテンツやテロリストのプロパガンダから若者や子どもを守る特別な義務がある」と指摘した。

 ブルトン氏は既に、X(旧ツイッター)オーナーのマスク氏と米IT大手メタ(旧フェイスブック)のザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)に書簡で同様の対策を求めている。EU欧州委員会は12日、XがDSAを順守しているかを確認する調査を始めたことを明らかにした。

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