アフガン地震救助ほぼ完了 衛生環境悪化で体調不良も

アフガニスタン西部ヘラート州ナヤブラフィ村での救助活動=10日(共同)

 【カブール共同】アフガニスタン西部ヘラート州で多くの死者が出た7日の地震で、アフガン赤新月社は、被災地での救助活動がほぼ完了したと明らかにした。ロイター通信が12日報じた。衛生環境が悪化し、嘔吐などの体調不良を訴える人が相次いでいる。

 イスラム主義組織タリバン暫定政権は8日、地震で2445人が死亡し2千人以上が負傷したと説明した。20の村で家屋計約2千棟が全壊した。多くの行方不明者がおり、最終集計では犠牲者が増える可能性もある。

 赤新月社の医師へクマトゥラ氏によると、被災地では水不足もあり衛生環境が悪化している。冬が近づき夜間は気温が下がる中、仮設テント不足のため野宿をしている人もおり、嘔吐や下痢、風邪などの症状を訴える人が相次いでいる。家族を亡くし、トラウマ(心的外傷)を抱えた人も多い。

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