先発投手陣崩壊のドジャース 来季に向けて補強は急務 山本も候補

地区シリーズでダイヤモンドバックスに3連敗を喫し、早々に敗退が決まったドジャース。ムーキー・ベッツやフレディ・フリーマンに代表されるように、強力打線が本来の力を発揮できなかったが、最大の敗因は先発投手が1度も試合を作れなかったことだろう。クレイトン・カーショウ、ボビー・ミラー、ランス・リンの3人で合計14個のアウトしか取れず13失点。これでは勝てるはずもなかった。来季も十分な戦力が揃っているとは言えず、先発投手の補強は今オフの重要課題となりそうだ。

来季のドジャースは、エース格のウォーカー・ビューラーがトミー・ジョン手術から戻ってくる。ただし、ビューラーは2度目のトミー・ジョン手術明けであり、以前と同じようなパフォーマンスを見せることができるかどうかは未知数だ。また、トニー・ゴンソリンはトミー・ジョン手術、ダスティン・メイは右屈筋腱の手術を受けており、シーズンを全休する可能性が高い。

今季11勝を挙げて地区シリーズ第2戦の先発に起用されたミラーにはさらなる成長が期待でき、ライアン・ペピオ、エメット・シーアン、ギャビン・ストーンといった若手投手もいるが、今季終了後にFAとなる予定だったフリオ・ウリアスはDV問題で休職扱いとなっており、クレイトン・カーショウの去就は不透明。ビューラーと若手だけのローテーションではシーズンを戦えるはずもなく、今オフの補強は必要不可欠な状況だ。

今オフのFA市場には有力な先発投手が多数おり、ドジャースはもちろんFA市場での先発投手補強を模索することになるだろう。最大の目玉はブレイク・スネルで、今季は14勝9敗、防御率2.25、234奪三振の好成績を残し、サイ・ヤング賞の最有力候補に挙げられている。MLB公式サイトでドジャースを担当するフアン・トリビオ記者は「彼は2億ドル以上で契約するだろう。もしドジャースがエースを欲するのであれば、彼と契約することが答えになる」としている。

FA市場には、ほかにもアーロン・ノラ、山本由伸(ポスティング)、エデュアルド・ロドリゲス(オプトアウト)、ソニー・グレイ、ジョーダン・モンゴメリーなど好投手がズラリ。また、トレード市場では、コービン・バーンズ(ブリュワーズ)とタイラー・グラスノー(レイズ)が獲得可能になる可能性がある。

今季の先発投手陣崩壊を受け、積極的に補強に動くことが予想されるドジャース。果たして来季の開幕ローテーションはどんな顔ぶれになるのだろうか。

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