立川市 プールの「PFAS」濃度を水質検査

健康被害が指摘されている有機フッ素化合物PFASが、多摩地域の地下水から検出されていることを受け、10月12日午後、立川市内のプールで水質検査が行われました。

記者:「検査員がプールの水を器に入れて採取しています」

検査が行われたのは、10月6日に地下水が使われていることが判明し、現在利用停止になっている柴崎市民体育館のプールです。

地下水から有機フッ素化合物PFASが検出されている多摩地域。これまで多摩地域の住民を対象とした検査で、立川市民の血液からも高濃度のPFASが確認されています。10月12日の検査では、25メートルプールと子ども用プール、地下の貯水タンクから解析に必要な水が採取されました。地下水の使用が判明した翌日からプールの利用を中止したことについて、12日に現場を視察した酒井市長は、市民の安心を確保するために行ったと説明しました。

酒井市長:「健康に被害が及ぶ可能性が、万が一PFASの濃度等が濃かった場合においては影響がございますので、早い対応をしていくことの方が、市民にとってはより寄り添う市政につながると私は考えております」

水質検査の結果が出るまで2週間ほどかかる見込みで、市は分かり次第、発表するとしています。

利用停止となっているプールですが、使っている水がすべて地下水ということで現在、水道水に切り替える作業を進めています。立川市によりますと、この切り替えに工事が必要かどうか、また期間がどのぐらいかかるかについては確認中ということです。

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