アイズレー・ブラザーズ、創設メンバーのルドルフ・アイズレーが84歳で死去

アイズレー・ブラザーズの創設メンバー、ルドルフ・アイズレーが、現地時間2023年10月11日に84歳で亡くなったことがわかった。

死因は明かされていないが、弟のロナルドは米ビルボードに対し、「私の心情と兄への愛を表現する言葉はありません。私たち家族は彼を恋しく思うことでしょう。彼がより良い場所にいることはわかっています」と声明で述べた。

何年にもわたり教会でゴスペルを歌っていたルドルフは、まだ10代だった1954年に兄オーケリー、弟ロニーとヴァーノンとともにアイズレー・ブラザーズを結成した。この1年後、当時13歳だったヴァーノンが交通事故で死亡したため、グループは一時的に活動を休止した。

1957年、ロニーをリード・ボーカルに迎えてトリオとして活動を再開し、故郷の米オハイオ州シンシナティからニューヨークへ渡った。そこで「Angels Cried」や「The Cow Jumped Over the Moon」などの最初の曲をレコーディングした。1959年に<RCAレコード>と契約すると、同年1stアルバム『シャウト!』をリリースした。1971年には、弟のアーニーとマーヴィン、そして故ルドルフの義弟クリス・ジャスパーがグループに加わった。

1989年にアイズレー・ブラザーズを脱退した故ルドルフは、クリスチャンの牧師となったが、1992年秋に故リトル・リチャードがプレゼンターを務めた【ロックの殿堂】入りの栄誉を含め、度々グループと公の場に登場している。

アイズレー・ブラザーズは、1975年の『ヒート・イズ・オン』と2003年の『ボディ・キス』のアルバム2作を米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”首位に送り込んでいる。また、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートで、「Fight the Power Part 1」「Take Me to the Next Phase」「I Wanna Be With You」「Don't Say Goodnight」「The Pride (Part 1)」「It's Your Thing」の6曲がNo.1を記録している。

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