防げ!ニセ電話詐欺 浦上署の広報チーム「ピース」初公演 リアルな犯罪手口を演じる

ニセ電話詐欺の手口を再現した公演=長崎市西山台2丁目、西山台自治会館

 ニセ電話詐欺や交通事故を防ごうと、浦上署の広報チーム「ピース」が今月結成され、10日、長崎市西山台地区の住民ら約60人を前に、ニセ電話詐欺の手口を演じる寸劇を初めて披露した。
 ピースは、高齢者の犯罪被害防止や交通事故防止に向けて、より分かりやすく伝えようと、同署員で構成している。
 寸劇は大手デパート従業員や「日本銀行協会職員」を名乗り、高齢者からクレジットカードをだまし取ろうとする内容。署員7人が犯人、高齢女性、孫などの役に扮(ふん)し、犯人が高齢女性に電話をかけ、言葉巧みにクレジットカードを盗もうとする様子を演じた。
 参加した住民はリアルな犯罪の手口を見て、「なるほど」と声を漏らしながら見入っていた。清水良治さん(64)は「自分はだまされないと思っている人が多い。実際の手口を見ることで勉強になった」と話した。

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