埼玉県議会で改正案の撤回決定 留守番などの子ども放置禁止条例

埼玉県議会の本会議=13日午前、さいたま市

 埼玉県議会本会議が13日開かれ、自民党県議団が提出していた「虐待禁止条例」改正案の取り下げを決めた。改正案は、子どもだけでの留守番などを放置による虐待とする説明が批判を浴び、10日に県議団が撤回を表明。11日に撤回請求書が出されていた。

 改正案は6日の福祉保健医療委員会で自民、公明が賛成し可決。13日の本会議で成立するとみられていた。

 改正案では、保護者らが小学3年生以下を自宅などに放置することを禁じ、小4~6の児童に関しては放置しないことを努力義務と規定。子育て世代から批判が殺到し、撤回に追い込まれた。

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