ブルージェイズ・シャパイロ球団社長 「選手との透明性が必要だ」

ブルージェイズのマーク・シャパイロ球団社長は日本時間10月13日、ロス・アトキンスGMの続投を明言した。5日前にはジョン・シュナイダー監督の続投も発表されており、来季もブルージェイズはシャパイロ、アトキンス、シュナイダーのトリオでワールドシリーズ制覇を目指す戦いに臨むことになる。なお、ブルージェイズはワイルドカード・シリーズ第2戦での継投策が物議を醸しているが、シャパイロ球団社長は「選手とのあいだで、より高いレベルの透明性が必要だ」と語った。

ブルージェイズはツインズとのワイルドカード・シリーズ第2戦で、3回まで無失点に抑えていた先発のホセ・ベリオスを4回途中で早々に降板させ、2番手として菊池雄星を投入。菊池がピンチを広げて失点し、0対2で敗れて2連敗で敗退が決定した。試合後、選手からはこの継投策に対する疑問の声が噴出。ベリオスは慎重に言葉を選びながら「早期降板の可能性があることは知っていたが、どんな理由があるのかはわからない」と語った。

シャパイロ球団社長はこの件について「ゲームプランは知っていた。菊池を投入することで相手の左打者を交代させ、(右腕が多いブルペンを使って)試合終盤のマッチアップを有利にすることが目的だったんだ」とコメント。しかし、交代のタイミングについては「シュナイダー監督が決めたこと」としており、「交代がいつ行われるかは知らなかった。ジョンがベンチを出てマウンドに向かったときに、交代させるのだと気がついた」と責任を逃れるような発言をしたため、ファンから批判を受けることになってしまった。

「説明責任はトップにある。ジョンがミスを犯したとか、ロスがミスを犯したとか、そうことを言うつもりはない。起きてしまったミスから学習し、改善していかなければならない」とシャパイロ球団社長。選手たちにゲームプランを周知できていなかったことを反省し、「準備とゲームプランのプロセスにおいて、選手とのあいだで、より高いレベルの透明性とコミュニケーションが必要だ」と今後の方針を語った。

直近3度のプレーオフで、いずれもワイルドカード・シリーズでスイープ負けを喫しているブルージェイズ。フロントオフィスと選手が一致団結し、来季こそはプレーオフを勝ち上がっていくことができるだろうか。

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