ひろゆき氏、経済思想家の「大谷翔平の年俸は1億円でいい」発言に反論「資本家だけが肥え太る構造」

2ちゃんねる創設者で実業家のひろゆき(西村博之)氏が12日夜、X(旧ツイッター)を更新。ネットテレビで東大大学院の斎藤幸平准教授(哲学者・経済思想家)が、所得の上限と経済の再分配というテーマの一例として挙げた「(大リーグ・エンゼルスの)大谷翔平の年俸は1億円でいい」という発言がSNSで炎上したことを受け、本人の周囲にいる「資本家」が利するだけとして反論を展開した。

ひろゆき氏は「大谷翔平の年俸は1億円でいい」と切り出し、「資本家の奴隷か、頭の悪い人の妄言」とバッサリ。その上で、同氏は「大谷翔平氏の努力の結果、チケットやCM収入など年商85億円と言われます。大谷氏の収入を1億円にして、球団や会社などの資本家が84億円を手にするのは、資本家だけが肥え太る構造を維持することになる」と指摘した。

ひろゆき氏の投稿に対し、フォロワーからは「能力に応じた報酬を与えられるべき」「活躍に応じて青天井に報酬を与えていいと思いますし その方が子どもたちに夢を与えられる」「大谷さんなら、無駄遣いせず、寄付とかして、より良くお金を使ってくれるでしょ」といった声が続いた。

斎藤氏は、プロスケーターの安藤美姫と11日の「ABEMA Prime」に出演した際、所得の上限を設けることで経済の再分配を促すための例として「大谷の年俸は1億円でいい」という発言を過去の出演時にしたところ、SNSで炎上したという話題に触れた。このフレーズに対して、ストレートに受け止めた人たちからの反論が相次ぎ、再びXのトレンドになっていた。

安藤はアスリートの立場から自身の考えを展開。「大谷は年俸1億円」という視点に対しては、大リーグのトップに君臨するだけのメンタル、フィジカル両面での努力やストイックな生活を考えれば「やっぱり安い」と私見を述べていた。ひろゆき氏の投稿のリプ欄には、安藤が発言したと誤解する人を念頭に、「安藤美姫は言ってないのに画像使われるのは可哀想だな」という指摘もあった。

(よろず~ニュース編集部)

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