愛知県小牧市の保育施設で、保育士が乳幼児に暴行や虐待が疑われる不適切な保育をしていたとして市が指導していたことがわかりました。
不適切保育があったのは、小牧市の小規模保育施設で0歳から2歳児を預かる「すくすくnursery(ナーサリー)中央」です。
小牧市によりますと去年12月、「カラーボールを乳幼児に投げつけるなど保育内容に違和感がある」と市に匿名の通報があったということです。
これを受けて市は、この施設を含め、NPO法人「幸の華(ゆきのはな)」が運営する市内5つの施設の立ち入り調査を行い、全職員37人に聞き取りを行ったほか、防犯カメラの映像を調べました。
その結果、女性保育士2人が食事の際、乳幼児の頭がのけぞるほど食べ物を口に押し込んだり、おむつ替えの時に脱がしたズボンを顔にかぶせたりした疑いなどあわせて18の事案を不適切保育と認定し、ことし3月、「幸の華」の理事長に対して再発防止を求める指導を行いました。
しかし、これまでに「幸の華」は保護者に説明を行っておらず、市は13日朝、改めて保護者説明会を開くよう要請したということです。
「幸の華」では、「理事長が不在でコメントできない」と話しています。