ブルックス、股間へのファウルで約374万円の罰金処分

“またも”ブルックスに対して罰金処分

現地10月12日(日本時間13日)、FIBAワールドカップではカナダの銅メダル獲得に貢献したディロン・ブルックス(ロケッツ)に対してNBAは25,000ドル(約374万円)の罰金を科した。ブルックスは現地10日のペイサーズ戦でダニエル・タイスの股間に接触して退場処分となっている。

ブルックスは2017年ドラフト22巡目45位指名でNBA入り。グリズリーズでは6シーズンプレーして昨季ではNBAオール・ディフェンシブ・セカンドチームに選出されているほか、今夏開催されたFIBAワールドカップではカナダの銅メダル獲得に貢献。大会の最優秀ディフェンス選手に選ばれている。

今回罰金処分の対象となったのが、現地10日に行われたペイサーズ戦でのラフプレー。1Q残り7分27秒、ベネディクト・マサリンのディフェンスに付いていたブルックスにダニエル・タイスがスクリーンをセット。ブルックスがタイスを避けようとした際に左手が股間に直撃し、フレグラントファウル2をコールされて退場になった。スロー映像では、左手を意図的に振り上げているようにも見える。

素晴らしいディフェンスの持ち主であるブロックスだが、事ある毎に出てしまうのがこういったプレーだ。2022年のプレーオフでは、ゲイリー・ペイトン2世(ウォリアーズ)のレイアップに対して後ろからラリアットを食らわすような形となって退場に(1試合無給処分)。昨季後半はさらに連発していて、2月に転倒した勢いのままにドノバン・ミッチェル(キャバリアーズ)の股間にパンチして退場処分(1試合無給処分)。3月のヒート戦ではルーズボールを奪いに行った勢いのままコートサイドにいたTVカメラマンを押し倒して罰金処分と1試合無給停止処分。さらにプレーオフではレブロン・ジェームズ(レイカーズ)の股間にパンチ。そんなごたごたもあってなのか7月にサイン&トレードでロケッツ行きが決まった際には、グリズリーズ側が“どんなことがあっても呼び戻すつもりはない”と語ったという報道もあった。

NBAでは定期的にこういったタイプのプレーヤーが出てきているが、デニス・ロドマン(元ブルズほか)やメッタ・サンディフォード=アーテスト(ロン・アーテスト/元レイカーズほか)など、有り余るエネルギーをうまくプレーに向けてスター選手になった例はある。ワールドカップでも見せたとおり、素晴らしい才能を持っている選手だけに良い方法を見つけ出してほしいところである。

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