100勝チームが早くも全滅 残った4チームの合計354勝は史上最少

日本時間10月13日、今季メジャー最多の104勝を挙げたブレーブスがフィリーズに敗れ、1勝3敗で地区シリーズ敗退が決まった。すでにア・リーグ最多101勝のオリオールズ、ナ・リーグ2位100勝のドジャースも敗退しており、今季100勝以上を挙げた3チームはいずれもリーグ優勝決定シリーズに進めなかったことになる。99勝のレイズ、92勝のブリュワーズも早々に敗退しており、レギュラーシーズンの勝利数トップ5が早くもプレーオフの舞台から姿を消した。

「ESPN」のジェフ・パッサン記者は、ブレーブス対フィリーズの試合が終了すると同時に「リーグ優勝決定シリーズに進んだ4チームの合計354勝は史上最少だ」と伝えた。4チームのうち、アストロズ、レンジャーズ、フィリーズは90勝を挙げているが、第6シードでプレーオフに滑り込んだダイヤモンドバックスは84勝。地区王者はアストロズ、両リーグの第1~2シードもアストロズしか残っておらず、シード順だけを見れば「番狂わせ」続出のプレーオフとなっている。

「レギュラーシーズン最終日から地区シリーズ初戦まで5日間空いてしまう日程が良くない」とプレーオフのフォーマットを批判する声も上がっているが、昨季は第1シード、今季は第2シードに入ったアストロズが2年連続で地区シリーズを突破しているのも事実。まだ2年分のサンプルしかなく、すべてをフォーマットのせいにするわけにはいかないだろう。

リーグ優勝決定シリーズに進んだ4チームのうち、アストロズ、レンジャーズ、ダイヤモンドバックスの3チームはレギュラーシーズン最終日にプレーオフ進出が決定。最後の最後まで地区優勝やプレーオフを争った勢いをそのままプレーオフに持ち込んでいるという見方もできる(フィリーズがプレーオフ進出を決めたのもレギュラーシーズン最終週)。

レギュラーシーズンで圧倒的な強さを見せたチームが勝つとは限らないのが短期決戦の難しさ。ロブ・マンフレッド・コミッショナーは「たった2年で現在のフォーマットについて判断するのは早すぎる」と早期のフォーマット変更には否定的。どんなフォーマットが最もフェアなのか。その答えを出すのは簡単ではない。

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