中国消費者物価、9月は横ばい デフレ懸念くすぶる

北京市内で衣料品を手にする買い物客=9月(ロイター=共同)

 【北京共同】中国国家統計局は13日、9月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で横ばいだったと発表した。7月に2年5カ月ぶりのマイナスとなった後、8月は0.1%の上昇に転じていた。市場では中国経済がデフレに陥る懸念がくすぶっており、中国政府は景気対策の強化を急いでいる。

 不動産大手の中国恒大集団や碧桂園の債務問題といった不動産不況が深刻化していることなどを背景に、春ごろから消費マインドが冷え込み、物価が低迷する状態が続いている。

 9月のCPIの内訳は、食品が3.2%下落。食卓に欠かせない豚肉が22.0%のマイナスだったことが響いた。

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