【POG2023-2024】土曜東京4Rの未来のスプリンター候補に“辛口ジャッジ” 「好メンバーで一筋縄ではいかない」

今週から秋の新潟が開幕し、新馬戦は土日合わせて10鞍。日曜京都では、2歳オープンのもみじSが行われる。先週はサウジアラビアロイヤルCをブリックスアンドモルタル産駒のゴンバデカーブースが制し、新種牡馬として世代最初の重賞ウィナーを輩出。今週はどんな馬が勝ち名乗りを上げるか、注目していきたい。

今週は東京、京都、新潟の新馬戦(芝・ダート)の中から、注目すべき3頭をピックアップして、勝負できるか否か、その能力を分析する。

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■ソルレース

新馬勝ち期待度 ★★★☆☆
牝 (美)田中博康
父:アドマイヤムーン 母:ニードルクラフト

14日東京2歳新馬(芝1400m)でデビュー。全兄ファインニードルは、2018年の高松宮記念、スプリンターズSと春秋スプリントGIを制した名馬。本馬も兄と同様、短距離戦線での活躍が期待される。9月上旬に入厩し、約1カ月ウッドチップコースを中心に入念な調整。一週前は2日(月)にラスト1F11秒9、今週は変則3日間開催の影響もあって、9日(月)に速い調教を行い、ラスト1F11秒3と俊敏な動きを披露。12日(木)には6F89秒6~1F12秒3とサラッとまとめて、態勢を整えた。牝馬ながら筋骨隆々で、いかにも短距離向きな馬体。だが、ファインニードル以外のきょうだいは、戦績が芳しくなく、そのあたりは懸念材料だ。このレースはフォートボヤール、ソンシ、エンツォ、エコロエイト、ウォーオブサウンドなど、期待の高いメンバーが揃っており、一筋縄ではいかないだろう。

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著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

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