世襲議員の実態!損なの?得なの?禁止しないの?自民党・塩崎彰久衆院議員に直球質問!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年10月12日に公開された動画ではゲストに自民党衆院議員の塩崎彰久氏をお招きし、話題のドラマや世襲議員の是非について語っていただきました。

世襲議員は得?デメリットはある?

【このトピックのポイント】
・塩崎氏そっくりと話題の配信ドラマの効果はプラスとマイナスが4:6
・世襲の良しあしは本人次第。自民党は公募以外の制限を設けず
・地盤・看板と言われても、故郷で立候補したい思いがあった

塩崎氏のプロフィールは以下の通りです。

弁護士として19年間活動してきた塩崎氏。2017年には自動車リコールの案件などを担当したことが評価されコンプライアンス部門のアジア年間最優秀弁護士を受賞しています。

2021年の衆院選で愛媛1区から出馬し初当選。今年9月の内閣改造で1期目にして厚生労働大臣政務官に就任しました。

MC乙武洋匡とは旧知の中で「あきくん」「おとちゃん」と呼び合っているようです。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして塩崎氏に回答していただきました。

地元で撮影!「離婚しようよ」の影響は?

6月から配信開始したNetflixの連続ドラマ「離婚しようよ」の主人公が塩崎氏に酷似していると話題になっています。

主人公は愛媛県で立候補する3世議員で父親は元厚生労働大臣、襷は塩崎氏と同じオレンジ色を使用しています。ただ、女性にだらしない温室育ちという設定で、塩崎氏は「選挙妨害なんじゃないかと思いましたけど」と笑いながらコメントしました。

地元の反響は上々で、街頭演説のシーンで使われたシーンを観光客が見にくることもあるとのこと。永田町では議員会館のスタッフや茂木敏充幹事長もドラマを見ているそうで、塩崎氏は「業界視聴率めちゃくちゃ高いですね」とコメントしました。

MC乙武がドラマのプラス効果とマイナス効果の割合を問うと、塩崎氏は「プラス4、マイナス6ぐらい」とややマイナス寄り。「何かスキャンダルが出たら週刊誌の見出しは『リアル・離婚しようよ』になるのが想像つきますよね」と苦笑しました。

一方で、政治家の家族の実態をリアルに描いている部分については評価しつつ「政治家っていろいろ言われてるけど、それなりに頑張ってるんだなって皆さんに思ってもらえたらありがたい」とコメントしました。

世襲議員はやっぱお得?

政治家の祖父と父を持ついわゆる世襲議員の塩崎氏。「得かどうかで言うと親の評判次第ですかね」とコメントしました。

若いころは塩崎潤氏の孫、塩崎恭久の息子としてばかり見られることに反発を覚えていたそうで、同時にそれを破りたいという気持ちもあったとのこと。

「弁護士という仕事を選んだのも、そういう親のコネがきかない世界で自分を確立したいという思いがあったんじゃないかな」と振り返りました。

そのような思いがありつつも最終的に政治の道を選んだきっかけはタイミングの要素も大きかったようです。塩崎氏は父親が引退するタイミングで大きな案件が終了したこと、新型コロナの現状が決断につながったと語りました。

特に新型コロナの影響は大きかったとのこと。「政治に我々は頼らなければいけない場面があるんだ、国の危機管理がこれだけ大事なんだということを痛感したんですよね」とし「自分の経験を生かしたいという気持ちは大きかった」とコメントしました。

ここでMC乙武は世襲議員の問題点に言及。親と同じ選挙区での立候補禁止など、党改革のなかで提起されなかったのか、と問います。

それに対し塩崎氏は「世襲が悪だという立場に立てばそういう議論も出てくると思う」とコメント。

自民党議員の中では世襲の良しあしは世襲そのものではなく本人にあるという認識が強く、党改革の一環として取り入れられたガバナンスコードには公募原則の徹底を盛り込んだことを説明しました。

MC乙武「でもやっぱり、有利にはなっちゃうと思うんですよ。選挙上」

塩崎氏の実力なら父親の地盤看板のない東京でも十分に勝てるのでは?と問うと「全国民の代表ではあるけれど、自分が育った故郷のために働きたいという気持ちもある」と自身の思いを語りました。

塩崎氏「自分の育った地域の有権者の声っていうのは、自分のアイデンティティの一部になっているので、それを届けたいという思いはありますね」

危機管理のプロが見る「ジャニーズ会見」

ジャニーズ事務所が性加害問題をめぐって開いた記者会見で特定の記者を指名しないようにする「NGリスト」が存在したとして物議を醸しています。

危機管理の専門家である弁護士の視点から、塩崎氏は会見の場所や時間はもちろん、参加する記者を把握することや会見の質疑がスムーズに進むように対処することは会見を行う側として考えなければいけないことだと語ります。

一方で1社につき1問に限定し、更問い不可としたことについては「厳しいという批判がメディアの方から当然来ることは想定できたのでは」と指摘しました。

最後に、自分が弁護士としてこの会見を担当したらどう対応した?と質問されると、塩崎氏は「外部から見ていて後付けでこうした方が良かったとはなかなか言えない」とコメント。

「我々は知らないような制約の中で悩みながら今回の形をとったんだろうと思います」と続けました。

塩崎氏「非常に社会的に影響の大きい事案ですので、しっかりと世間の声に向き合って説明を尽くすという姿勢をこれからも続けていただきたいと思います」

動画本編はこちら!

世襲の問題どう思う?3世議員にMC乙武が直球質問!

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