公選法に抵触か? 自治体町長が地元の神社修繕に100万円寄付 同町では町議会議長が地元の寺に再建費寄付で書類送検も

愛媛県久万高原町の河野忠康町長が、老朽化した地元の神社の修繕費として、100万円を寄付していたことが分かりました。

河野町長が寄付していたのは、久万高原町菅生にある三島神社で、町長や神社によりますと、おととし11月か12月頃、施設整備などを目的に氏子らで開設した口座に、100万円を振り込んだということです。

(河野町長)
「今回のことは軽率だったと反省している。選挙にそれを利用しようとかそんな気持ちはさらならない。肝心の公職選挙法が頭からすっぽり抜けていた」

公職選挙法では、政治家による選挙区内での寄付を禁止していて、河野町長は寄付の事実を認め、返還を求める意向を示した一方、来年9月の任期まで町長を務めると話しました。

また、神社の駐車場にも、町長就任後の2016年10月に、10万円の寄付を行ったと刻まれた石碑も建立されていましたが、河野町長は「覚えていない」と話していました。

久万高原町では、町議会議長の男性が地元の寺の再建費用として50万円寄付した疑いで今月5日、松山地検に書類送検されましたが、議長によりますと、13日に「不起訴」を告げられたということです。

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