【秋華賞/追い切り診断】ハーパーらオークス組より上の高評価「A」 「前走以上の力強さと気持ちの乗り」

■マスクトディーヴァ

【中間調整】6月に1勝クラス平場を勝ち上がってから3カ月ぶりの一戦という経緯から、前走のローズSは7番人気という評価に留まっていた。しかし蓋を開けてみると中団から鋭い脚を使って抜け出し、ラストは遊ぶ余裕を見せながらJRAレコードを更新しての快勝を収めた。目立った反動はなかったようで、陣営サイドは秋華賞への進出を決定。在厩で調整されている。10月2日に坂路14-14をこなしたのが初時計。5日の1週前追いではそこまで稽古駆けしない馬が、馬なりで準オープン馬に対し追走併入。外めを回りながら5F68秒5と自己ベストを更新してみせた。

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【最終追い切り】先週の動きで十分ということか、レース当週は坂路単走馬なりの軽め調整。それでも低重心で力強さを感じるフォームで登坂し、ラストは鞍上が見せムチで気合いを入れると、さらに体を沈めて切れた。

【見解】前走時で444キロと華奢な牝馬のレコード駆け。反動があって当然と言えるシチュエーションで、相当慎重に状態を見極めたようだが出走に舵を切ってきたということはほぼ問題なしと考えていいだろう。実際に1週前、今週と稽古での動きはハツラツとしており、前走時以上の力強さと気持ちの乗りが感じられる。ワンターン向きという話がある馬でコーナー4つとなる舞台設定がどうかだが、状態の良さで克服するシーンがあっても。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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