小売り大手6社の2023年8月中間連結決算が13日、出そろった。海外事業が苦戦したセブン＆アイ・ホールディングスを除く5社が前年同期比で増収増益を確保した。新型コロナウイルス感染症の5類移行後初の夏休みで外出が増えたことが寄与し、猛暑も消費を後押しした。
コンビニやスーパーは割安なPBの拡充や販促も奏功した。ローソンは純利益が58.3％増の324億円だった。テレビCMなどに力を入れて集客に成功した。ファミリーマートはPB「ファミマル」が好調で大幅増益だった。セブン＆アイのセブン―イレブンも増益。高くても買いたくなるような商品を開発し、仕入れ価格の上昇を吸収したという。
