神奈川県警押収で不明 犬1匹が死ぬ 愛護団体が遺体返却求めるも拒否

押収された後に死んだたことが判明した狆(ちん)の「モグワイ」(団体代表の男性提供)

 動物虐待の疑いがあるとして県警が動物愛護団体から押収した犬や猫約110匹のうち約80匹の行方が分からなくなっている問題で、押収した藤沢北署が「所在を把握している」と説明する7匹の犬のうち1匹(狆(ちん)、6歳)が死んでいたことが13日分かった。同団体代表の男性は「悲しい。遺体を返してほしい」と求めたものの拒否されたといい、男性の代理人弁護士は「起訴されているのは数匹。必要ない個体は所有者に返却すべき」としている。

 男性によると、署から狆の「モグワイ」が死んでいたと連絡があったのは今月7日。この個体は2022年11月に押収された7匹のうちの1匹で、署は今月3日時点でこの7匹について「所在と状況を把握している」と神奈川新聞の取材に説明していた。

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