「正念場」で第7戦を迎えたWedsSport BANDOH。RQ大賞コスチュームグランプリ獲得にマサ監督も喜び

 10月14〜15日に大分県のオートポリスで開催される2023スーパーGT第7戦『AUTOPOLIS GT 450km RACE』。TGR TEAM WedsSport BANDOHは、Adam byGMO日本レースクイーン大賞2023コスチューム部門グランプリ獲得という良い流れのまま、今季2勝目を狙う。

 おなじみ“マサ監督”こと坂東正敬監督が率い、国本雄資と阪口晴南を擁して19号車WedsSport ADVAN GR Supraを走らせるTGR TEAM WedsSport BANDOH。近年は長年装着するヨコハマタイヤの進化もあり、昨季2022年はポールポジションを4度獲得し、迎えた今季2023年は第3戦鈴鹿でチームにとって7年ぶりのGT500クラス優勝を飾ってみせた。

 第3戦は赤旗終了からのトップフィニッシュ車両が失格というレース展開だったものの、チームにとってGT500クラス優勝は2016年タイラウンド以来の歓喜に。速さに加え強さも手に入れた19号車の快進撃はその後も続くかと思われた。しかし、WedsSport ADVAN GR Supraは続く第4戦を12位、第5戦と第6戦を9位で終え、いまいち流れに乗り切れていない。

 そんな状況で迎えた九州決戦。金曜搬入日にサーキット入りした坂東監督は今戦が「正念場」になると語った。

「正直、ここで表彰台に上がらないと最終戦は“ただ参加するだけ”になってしまいます。僕らはここ数年、ポールポジションや表彰台を獲得しているもてぎが比較的得意なサーキットだと思っています。シリーズを争ううえでも、このオートポリスでポイントを獲らないとランキングトップと離されてしまうので、現在の状況だと今戦が正念場だと思っています」

 今回の舞台となるオートポリスは昨年のレースで、同じくヨコハマタイヤを装着する24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zがポールポジションを奪うと、19号車も3番手に入っている比較的得意なサーキットだと言えるだろう。そのことは坂東監督も承知しており、“九州好き”な想いとともに上位を目指す。

「昨年は24号車がポールポジションで僕らは3番手なので、ヨコハマタイヤと相性の良いサーキットだと思っています。レースでは勝てませんでしたけど、昨年はコース上では追い抜かれていません。ピットワークとアウトラップが課題になって5番手になってしまった部分があるので、今年はそのリベンジを狙っていきます。あと、僕は個人的に九州が好きなので、そんな九州の皆さんの前で、僕らが頑張ってる姿を少しでも見ていただければいいなと思っています」

2023スーパーGT第7戦オートポリス WedsSport ADVAN GR Supraが履くヨコハマタイヤ
2023スーパーGT第7戦オートポリス 阪口晴南/国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)

■グランプリを獲得したメンバーに感謝。坂東監督がコスチュームで好きな部分は?

 そして、この第7戦オートポリスを前にTGR TEAM WedsSport BANDOHにはひとつの嬉しいことがあった。それは9月に行われた日本レースクイーン大賞2023コスチューム部門で、チームを応援するWedsSport Racing Galsが2013年、2016年に続く史上最多となる3度目のグランプリに輝いたことだ。

 もちろんこの嬉しい知らせは坂東監督も知っている。ちなみに、TGR TEAM WedsSport BANDOHのファンならお気づきかもしれないが、前回のコスチューム部門グランプリを獲得した2016年は、チームが第7戦タイで涙のGT500初優勝を飾った年でもある。坂東監督はそのことも思い出しながらファンに感謝の言葉を続けた。

「3度目のコスチューム部門グランプリを獲得したということで、これがまた偶然にも、前回グランプリを獲得したのが2016年なので7年ぶりなんです。これは僕らが2016年のタイで優勝して、今年の第3戦で7年ぶりに優勝した年数と同じなんですよ」

「もちろんメンバーは違います。けれど、チームとレースクイーンを応援してくれるファンのみなさんに、こういったかたちで表彰してもらうことは、チームとスポンサーとして本当にありがたいなと思っています。やっぱり、どのカテゴリーでも、どの人でもそうですけど、結果が出ているということは、彼女たちが努力した結果です」

「応援してくれたファンとともにコスチューム部門のグランプリを獲得することができたという部分では、僕のスローガンでもある『日本で一番多いファンを持っているチーム』にするという目的に彼女たちは貢献してくれたと思うので、非常に感謝しています」

 ちなみに坂東監督が2023年のWedsSport Racing Galsのコスチュームで好きなところは「透けているところ」だという。もちろんこれはイヤらしい意味ではなく、今年のコスチュームは基本スタイルこそ霧島聖子さん、日南まみさん、南真琴さんの3人で同一のものだが、生地の面積や大きさが微妙に異なっているとのことで「彼女たちひとりひとりのコメントが反映されている」という部分でも好印象とのことだ。

 チーム初となるシーズン2勝目、そして最終戦に向けてランキング上位に浮上するべくレースを戦う“爆走坂東組”ことTGR TEAM WedsSport BANDOH。チームの一員であるWedsSport Racing Galsのレースクイーン大賞コスチューム部門グランプリ獲得の勢いにのせて、チーム一丸となって第7戦オートポリスの勝利を狙う。

2023年のWedsSport Racing Galsを務める霧島聖子さん、日南まみさん、南真琴さん
ヒップが映える2023年のコスチューム
2023スーパーGT第7戦オートポリス ピット練習を行うTGR TEAM WedsSport BANDOH

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