大村知事のリコール求めた署名偽造 事務局長の裁判2年ぶり 活動の旗振り務めた河村市長は

2年1か月ぶりに開かれた裁判…被告の髪は伸び、ポニーテール姿でした。

愛知県の大村秀章知事の解職を求めた、リコール団体事務局長の田中孝博被告(62)は2020年10月、佐賀市内でアルバイトを雇って名簿に書き写させ、71人分の署名を偽造した、地方自治法違反の罪に問われています。

おととし9月の初公判以降、証拠などを整理する手続きが行われ、13日の名古屋地裁で第2回公判が開かれました。

前回留保していた認否について田中被告は、「その件は弁護人よりお話させていただきます」と話すのみに留まりました。

続いて弁護側は「大枠の事実関係は争わない」としたうえで、「代筆作業は事実だが、リコールを成立させられるほどの数はしておらず、田中被告にも虚偽にリコールを成立させようとの考えはなかった」と主張しました。

13日の裁判を受け、愛知県の大村知事は。

(愛知・大村秀章知事 13日午後3時ごろ)
「2年間、事実を押さえていくのに慎重に行われたのかもしれないが、正しい事実認定がされて、法と事実に基づいて、厳正に処断されると思っている」

また、リコールの旗振り役を務めた、名古屋市の河村たかし市長は。

(名古屋・河村たかし市長 13日午後6時ごろ)
「完全に気付かれないようにやられて、だまされたということだが、私も長いこと政治をやっているが、まあ本当に痛恨ですね。これは」

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