騙り電話で詐欺被害相次ぐ…敦賀市で孫名乗る電話で200万円被害、福井市では「検察庁」で120万円

 敦賀署は10月13日、福井県敦賀市の80代女性が孫をかたる男から電話を受け、現金200万円をだまし取られたと発表した。同署は特殊詐欺事件とみて捜査している。

 同署によると、9月21日午後1時ごろ、孫をかたる男から女性宅の固定電話に「ビットコインで600万円もうけた」「確定申告をしていなかったので脱税で逮捕される」「近くに法律事務所の人が来ているのでその人に渡してほしい」などと連絡があった。

 女性は同日午後3時ごろ、自宅近くに来た男に100万円を手渡した。翌22日午前8時40分ごろにも孫をかたる男から女性宅の固定電話に「もう少し貸してほしい」などと連絡があり、女性は同日午後1時ごろ、自宅近くに来た男に100万円を手渡した。

 女性は娘に相談してだまされたことが分かった。12日に同署に被害届を出した。

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 福井署は10月13日、福井市の70代女性が検察庁をかたる男から電話を受けて預金通帳をだまし取られ、約120万円の被害に遭ったと発表した。特殊詐欺事件とみて捜査している。

 同署によると9月25日、検察庁を名乗る男から女性宅に「捕まえた暴力団の男があなたの通帳を持っていて、4千万円が使われている」「警察があなたを逮捕する」などと電話があった。その後、「優先的に調査をすれば警察は家に来ない」「通帳をポストに入れてください」などと言われ、自宅を訪れた何者かに通帳を持ち去られた。

 女性は電話でのやりとりで暗証番号を伝えており、10月に入って3回にわたり計約120万円が引き出された。

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