30、34年五輪を同時決定へ 札幌市、34年も極めて困難

スイス・ローザンヌのIOC本部=2020年3月(ロイター=共同)

 【ムンバイ共同】IOCは13日、インドのムンバイで理事会を開き、冬季五輪の開催地選定で2030年大会と34年大会の同時決定案を15日からの総会に提案することを決めた。年内にも候補地を絞り込む見通し。30年招致を断念した札幌市にとって、34年大会の開催も極めて困難な状況となった。

 30年はスウェーデンやフランスなどが候補で、34年は米ソルトレークシティーが有力視される。地球温暖化の影響を懸念するIOCは、各都市の計画を評価する「将来開催地委員会」で同時決定や持ち回り開催といった対応策を協議してきた。

 夏季五輪ではIOCが24年パリ、28年ロサンゼルス両五輪を同時決定で17年に選んでいる。

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