水島IC料金所 ETC専用に 24年春から 岡山県内で初めて

 本州四国連絡高速道路(神戸市)は13日、瀬戸中央自動車道の水島インターチェンジ(IC、倉敷市曽原)の料金所を2024年春から自動料金収受システム(ETC)専用にすると発表した。高速各社が進める料金所のキャッシュレス、タッチレス化の一環で、ETCを搭載していない車は原則通行できない。西日本高速道路が管轄する料金所を含め、岡山県内でのETC専用化は初めてとなる。

 専用化は国土交通省が20年、料金所係員の人手確保や新型コロナウイルス感染防止の観点から、30年度ごろまでをめどに全国の料金所で実施する工程表を公表。一部で試行的に導入し、運用を見ながら拡大する計画にしている。本四高速によると、水島ICの22年度のETC利用率は95.1%と瀬戸中央道の平均(94.3%)より高く、他の料金所に迂回(うかい)しやすい立地も踏まえて先行実施を決めた。

 導入後はIC付近の案内標識に「ETC専用」の表示を添えて周知。料金所にはインターホンで係員が対応するサポートレーンを設け、ETC未搭載の車が誤進入した場合に備える。

 本四高速は「専用化で停車する車が減ればよりスムーズな通行につながる。一層のETC利用を後押ししたい」としている。

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