スーパー「さとちょう」全24店舗、20日閉店 トライアル譲渡の18店、営業再開時期は未定

さとちょう板柳店で、20日閉店を知らせる張り紙を見る来店客=13日、板柳町福野田

 民事再生手続き中の佐藤長(本社青森県弘前市)と関連会社のヱスヱス商事(本社黒石市)が運営するスーパー「さとちょう」の全24店舗が20日を最後に閉店することが13日分かった。うち18店舗は23日付で、全国で大型スーパーを運営するトライアル(本社福岡市)のグループ会社に事業譲渡されるが、営業再開時期は未定。

 トライアルホールディングスの広報担当者は東奥日報の取材に対し「佐藤長と共に事業の安定と再生に向けて取り組む」とメールで回答した。各店の具体的な再開時期には言及がなかった。

 佐藤長は13日から日替わり品や在庫処分のセールを行い、20日午後3時に閉店予定。在庫次第で閉店を前倒しする可能性もある。

 他の6店舗(松森町、寿町、樹木、むつ中央、むつ松木屋、小比内)と9月に閉店した2店舗(平賀駅前、大鰐)の後継企業は未定。旗艦店である樹木店(弘前市)の後継については、トライアル以外で調整が続いているもよう。

 佐藤長は創業125年で、2017年の年間売上高は145億円。経営悪化のため、今年6月に同社と関連会社の食品加工卸業「青森食研」(本社黒石市)が民事再生法の適用を申請した。

 再生計画案は11月末までに青森地裁弘前支部へ提出予定。トライアル側は、スポンサー企業として認可を受け、事業承継の具体的内容が固まり次第、方針を公表する。

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