同一便に力士が集中 JAL「やばい」…乗客を分散、急きょ臨時便運航 国体開催地 奄美便の珍事〈鹿児島国体〉

相撲関係者や選手が多く集まった国体の競技会場=13日、奄美市名瀬運動公園サンドーム

 鹿児島県奄美市で鹿児島国体の相撲が始まる前日の12日、大阪と東京から奄美大島へ向かう旅客機で、重量・重心規定を超える恐れがあるとして、JALが臨時便を出す珍事があった。

 重量オーバーの可能性があったのは、伊丹発2465便と羽田発659便。飛行計画を作る段階で相撲関係者の予約が多いことが分かり、12日未明に羽田発4677便の運行を決めた。伊丹から乗る予定だった14人には定期便で羽田に移動してもらい、羽田からの臨時便は計27人が搭乗した。

 JALによると、通常は1人当たり約70キロで計算するが、スポーツ選手は例外。今回は公表データや自己申告で計算し直した。機体はいずれもボーイング737。広報担当者は「この機体の重量制限で臨時便を出すのはかなりまれ」と話す。

 相撲競技が終わる15日にも、奄美大島発福岡行きの臨時便4868便を出す。福岡発羽田行きの定期便も大きい機体に変更するという。

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