声優本人が『葬送のフリーレン』第5・6話を振り返り! シュタルク役・小林千晃がアフレコで唯一ディレクションを受けたセリフとは?

アニメ『葬送のフリーレン』「村の英雄」(第6話として配信中)が10月13日に放送。第5話で登場したシュタルク(声:小林千晃)がフリーレンたちの仲間となり、ついにメインキャラクター3人による新パーティが結成された。

本記事ではシュタルクを演じている小林千晃とこれまでのストーリーを振り返る「感想トーク」を公開。ネタバレありで、本人お気に入りのシーンを語ってもらった。

―― シュタルクを中心に話が進んだ第5・6話の中で、一番好きなシーンはどこですか?

小林 シュタルクがフリーレンたちの仲間になる、そういうところも含めて考えますと、最後のシーンでシュタルクが「師匠もこんな感じで旅立ったんだな」って言うのが一番好きなセリフですね。5話から6話の中盤にかけては、シュタルクは「師匠から勘当された」と思っているし、とにかく自分が何もできないやつと思い込んでいて常にネガティブな思いでいっぱいだったんです。でもその最後のシーンではすごく前向きというか、晴れやかな気持ちになりつつ師匠への想いが溢(あふ)れてきて、「師匠といま同じ舞台に立てている」といううれしさの方向に行っているので、「よかったな、シュタルク!」っていう思いになりますね。演じていてもここはすごく晴れやかに言えたなっていうのがあります。この2話分(5、6話)を通してのシュタルクの集大成的なセリフでもあるので、個人的にすごく思い出に残ってますね。

―― フリーレンやフェルンとのやりとりでお気に入りのシーンはありますか?

小林 6話の中でシュタルクが「絶対無理!」と言っていた竜と戦う場面で、攻撃を入れたあとに「フリーレン、今だ! トドメ刺してくれ!」って要請をするんですけど、聞いてもらえなくて「クソババア」とか言っちゃうシーン。僕あんまりこの作品ではディレクションを頂いてなかったんですけど、そこに関しては「もっとクソババアを強調してください」っていうのを頂いて「なるほど」と。フリーレンと遺恨のワードでもあるので「やっぱりそこを強調した方がいいんだな」っていう面白さもありつつ、でもなんか他愛ない言葉を掛け合えるような関係性になったんだなっていうのも含めて、結構好きなシーンですね。

―― 「後が怖いなぁ…」と、フェルンもつぶやいていましたね。

小林 そこの関係性が面白いですよね。フェルンはもうフリーレンの怖さを知っているし、シュタルクはまだ知り合って間もないからそのフリーレンの怖さを知らないし。でもなんかそれが“仲間になるワクワク感”があって面白いなと思います。

『葬送のフリーレン』
勇者とそのパーティーによって魔王が倒された“その後”の世界を舞台に、勇者と共に魔王を打ち倒した千年以上生きる魔法使い・フリーレンと、彼女が新たに出会う人々の旅路が描かれていく壮大なストーリーが描かれている。

【小林千晃(こばやし ちあき)Profile】
2019年放送の『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』でアニメ初主演し、2021年に第15回「声優アワード」で新人男優賞を受賞。2023年には「地獄楽」「スプリガン」「マッシュル-MASHLE-」など、多数の人気作で立て続けに主役を担当。自身がパーソナリティを務めているソロラジオ番組「小林千晃のBlue Monologue」(文化放送 超!A&G+)は先日第100回の放送をむかえた。

TVアニメ『葬送のフリーレン』10月6日より日本テレビ系 毎週金曜よる11時
「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」にて放送 (全国30局ネット)

画像:©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会写真:©entax

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