衆院議長に額賀氏 自民調整 現憲法下で茨城県初

額賀福志郎氏

自民党は、体調不良を理由に衆院議長を辞任する細田博之氏(79)の後任に、額賀福志郎氏(79)=茨城2区=を推す方向で調整に入った。党関係者が13日、明らかにした。臨時国会が召集される20日の衆院本会議で選出される見通し。現憲法下では衆参を通じて茨城県選出議員で初めての議長誕生となる。

議長は第1会派から選ぶのが慣例で、自民党が後任人事の調整を急いでいた。9月末に細田議長が辞意を固めて以降、当選回数や要職を歴任してきた経緯を踏まえ、額賀氏の名前が取り沙汰されていた。

額賀氏は13日、茨城新聞の取材に対し「報道は把握しているが、何も聞いていない。現時点でコメントできない」と話した。

新たな議長は、17日にも開かれる衆院議院運営委員会理事会で自民党が提案する。20日召集の臨時国会の衆院本会議冒頭で、細田議長の辞任が了承され、議長選挙で正式に選出される。その後、参院本会議場で天皇陛下を迎えて開会式に臨み、両議院を代表して式辞を述べる。

額賀氏は茨城県行方市(旧麻生町)出身。早大卒。県議2期を経て、1983年に衆院初当選し、13期目。官房副長官や防衛庁長官、財務相、党政調会長などの要職を歴任。2009年から18年まで平成研究会(現茂木派)の会長として派閥を率いた。

現在は党税制調査会顧問や党東日本大震災復興加速化本部長、党総合エネルギー戦略調査会長、党財政健全化推進本部長などを務める。

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