畔上(妙高市出身)MGCに挑む 妙高高原からも応援に 15日国立競技場発着

当日、沿道に掲げる予定の2枚の応援横断幕。左は妙高高原ジュニアスキー育成会コーチの山川尚さん、右は現妙高高原中校長で畔上選手在学時の同中スキー部顧問、小林辰男さん、共に応援に出向くという(13日、池の平スポーツ広場)

来年のパリ五輪の日本代表選手選考競技会、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)が15日、東京・国立競技場発着で行われ、妙高市関川出身の畔上和弥選手(26、トヨタ自動車、関根学園高―帝京大出)が挑む。

2月の大阪マラソンで2時間8分29秒の自己ベストをマークし、昨年12月の防府読売マラソンの2時間9分27秒と合わせ2レースの平均タイムが2時間10分を下回り、ワイルドカードで出場条件をクリアした。

畔上選手は8月に帰郷し、妙高高原での地元中・高校生との練習会に参加した。前後には米国や長野で合宿練習を行い、状態を整えている。練習会の時に「自分のベストパフォーマンスを出して、皆さんに勇気、感動を与える走りを見せたい」と抱負を語った。

MGC当日、地元からはクロスカントリースキーをやっていた時の恩師や同級生、妙高高原ジュニアスキー育成会のコーチらが沿道に駆け付け、横断幕を掲げて応援する予定。

妙高高原中時代のスキー部同僚で、畔上選手が箱根駅伝に出場した時などにも現場で応援した小島千香世さん(26、妙高市役所)は「和弥らしく、楽しんで走ってほしい。周りの声に負けないぐらい応援したい」と背中を押す。同選手を小中時代に教えた育成会コーチの山川尚さん(53)も「持ち前の粘り強さで、最後まで力を出し切ってほしい」と願い、沿道から鼓舞する。

関根学園高時代に陸上長距離を指導した古川一夫さん(69、上越市とよば・中央整体)は同選手の状態について「今まで故障なくいい形できている。確実に力を出し切ればチャンスはある」とし、「本番に強い。レース展開にもよるが、2時間7分台で走ってくれれば」と期待している。

レースは午前8時に男子マラソン、同8時10分に女子マラソンがスタートする。上位各2選手が五輪代表にまず内定する。

地元の中・高校生と練習する畔上選手(左から2人目、8月12日、妙高高原スポーツ公園)

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