ビッグモーター処分案 国交省 茨城県内3車検場 ひたちなか店は指定取り消し つくば、石岡も処分

国土交通省が公表した行政処分案で、民間車検場の指定取り消し方針が示されたビッグモーターひたちなか店=ひたちなか市新光町

国土交通省は13日、7月に一斉立ち入り検査した中古車販売大手ビッグモーターの24都道府県34工場全てで道路運送車両法違反が確認されたとして、行政処分を科す方針を明らかにした。自動車整備の事業停止90~10日とし、このうち、ひたちなか店(茨城県ひたちなか市新光町)を含む12工場は民間車検場の指定も取り消す重い処分とする。

同省によると、茨城県内における自動車整備の事業停止期間は、つくば店(つくば市学園の森)が40日、ひたちなかと石岡(石岡市八軒台)の両店がそれぞれ15日となる。さらに、民間車検場としての処分は、ひたちなか店が指定取り消しとなるほか、つくば店が車検業務停止70日、石岡店が文書警告となる見通しだ。

ビッグモーターの県内店舗を巡っては、店舗前の街路樹や植栽が不自然に枯死する問題も表面化。同社は8月、県に対し、つくば、ひたちなか、アウトレット阿見(阿見町よしわら)の計3店舗前の県道や県管理の国道での除草剤散布を認め、原状回復を申し出た。

このうち、つくば店前の植栽枯死について、県は同月、器物損壊容疑で県警捜査1課に被害届を提出。同課などが詳しい経緯を調べている。

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