河北町は13日、入学者が減少している同町の谷地高(堀米和志校長、169人)の存続に向け「谷地高生楽弁(らくべん)支援事業」を始めた。同校の特色づくりの一環として、町内のべに花温泉ひなの湯の食堂「湯楽亭」が提供する弁当を半額以下で購入できるようになった。
昼食時の楽しみを増やそうと企画し、本年度の毎週金曜に実施する。弁当は1個当たり約700円だが、町が差額を負担し、300円で購入できる。初回のこの日は1~3年生の計32人が弁当を買い求めた。唐揚げやエビマヨ、ポテトサラダなど6種類のおかずとごはんが入っており、生徒はボリューム満点のメニューをあっという間に完食していた。
3年渡辺真帆さん(18)は「がっつり食べられておいしかった。毎朝弁当を作ってくれる母の負担も減るので、また利用したい」と笑顔だった。同温泉の後藤仁支配人は「週に一度の楽しみになるような弁当を届けたい」と話した。